11月8日(金)に、ご応募いただいた「食の海援隊・陸援隊」会員24名の方にご参加いただき「産地体験 陸援隊」を実施しました。
このイベントは、コロナ禍以前は「産地支援活動」として開催していたもので、昨年は久御山町の「こかぶら」の圃場(農作物を栽培する土地)でしたが、今回はみかんの一大産地である和歌山県有田市での開催となりました。
当日は、晴れの良い天気でしたが、気温が低く肌寒い気候でした。午前8時に中央市場を観光バスで出発しました。車内では、当組合の金森副理事長、京都青果合同㈱の久納執行役員のあいさつがあり、その後2回の休憩を挟んで「ありだ農業協同組合」の「みかんの選果場」に向かいました。本来この時期であれば、「早生みかん」の選果(みかんの外観や内部の糖度によりみかんを選別する作業)が見られるはずでしたが、10月末まで猛暑が続いたこともあり、「早生みかん」の出荷が1週間程度遅れておりました。そのためこの日は「極早生みかん」と「早生みかん」の端境期にあたってしまい、選果作業の見学はできず、選別機械のみの見学となってしまい残念でした。
担当者の方に名称の違いを聞いてみると、「早生みかん」、「極早生みかん」というのは、みかんの品種ではなく、出荷時期ごとの名称であり、出荷の早いものから順に、「極早生(ごくわせ)みかん」、「早生(わせ)みかん」、「中生(なかて)みかん」、「晩生(おくて)みかん」と分類しているとのことでした。
選果場をJAありだの藤田場長、伊藤調査役からの説明を受けながら見学した後、選果場からバスで10分ほどのところにある「みかん畑」を見学しました。ここは、海が遠望できる山の斜面に立地しており、風光明媚なところですが、塩害、鳥獣(猪は、身を食べるだけだが、鹿は葉も食べてしまうため、より被害が大きいそうです)、台風等もあり、それぞれの対策に関しての貴重な話を聞くことができました。
この後、地元の飲食店である「鮎茶屋」でみかんの皮を飼料として飼育した鶏を使った鍋物などの昼食を、「JAありだファーマーズマーケット ありだっこ」で農産物の見学と買い物をしていただき、午後5時前に中央市場に帰着しました。
解散に当たっては、皆様にアンケートを提出していただき、おみやげのみかんをお渡しして終了しました。
途中、若干の交通渋滞もありましたが、事故もなく、ほぼ時間どおりに行程を終了することができました。 ご参加いただいた会員の皆様、長時間のバスの旅、お疲れ様でした。